カイロ (Cairo)
アラブ世界で最も人口の多い都市であり、アラブ世界及び中東を代表する世界都市の一つ. アラブ連盟の本部所在地でもあり、アラブ文化圏の中心都市である.
ナイル川下流河畔の交通の要衝として、中世に建設されてより現在に至るまで長い時代を通じ、イスラム世界の学術・文化・経済の中心都市であり続けた. 都市自体の人口は965万6074人(2018年推定 )、近郊を含めたグレーター・カイロ(カイロ都市圏)の人口は1,591万人で、世界第17位である. カイロ都市圏の人口はその後(2016年時点)約2200万人へ増えた.
アメリカのシンクタンクが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界62位の都市と評価された. アフリカ大陸の都市ではヨハネスブルグに次ぐ2位である. 一方、日本の民間研究所が2016年に発表した「世界の都市総合力ランキング」では世界41位と評価されており、アフリカでは1位である. プライスウォーターハウスクーパースが公表した調査によると、カイロの2008年の都市GDPは1450億ドルで、世界第42位、アフリカでは第1位である.
エジプトの乾燥した大地にナイル川が形作った肥沃なデルタ地帯のほぼ南端、要に位置し、河谷を流れてきたナイル川がデルタを形成する、その先端に位置する. エジプトはナイル河谷地方の上エジプトとデルタ地方の下エジプトとに古代エジプト以来二分されており、その両者の接点にカイロは位置する. イスラム帝国が7世紀にエジプトを征服した時、征服者アラブ人の住まう軍営都市(ミスル)が置かれて以来のエジプトの首府である.
日本語でよく知られる都市名のカイロは、英語名の Cairo に由来しており、現地語であるアラビア語ではアル・カーヒラ(القاهرة ; 、現代エジプト方言ではエル・カーヘラ )という. しかし、現在でもミスル(مصر ; 、現代エジプト方言ではマスル. 元々は「エジプト」を意味する呼称)という通称がよく用いられる.
カイロの中心都市はナイル川の右岸、東側に位置する. ナイルをはさんで対岸の西郊には、ピラミッドで有名なギーザの町がある. 町の南は古代エジプトの中心都市の一つ、メンフィスである.
地図 - カイロ (Cairo)
国 - アラブ連合共和国
エジプトの国旗 |
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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EGP | エジプト・ポンド (Egyptian pound) | £ or جم | 2 |